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札幌市南区真駒内のデイサービスセンター

冬は血圧が上がる!?血圧の変動のしくみと高血圧の原因について!

 
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2015年6月に札幌市南区真駒内にオープンしたデイサービスセンター健康の杜のマスコットをしています。個性豊かなスタッフさんの皆さんに愛されながら気が付けば早くも5才になりました。これからもスタッフの皆んなと協力しながら、たくさんの利用者さんを支えられるようにがんばります(^^)

皆さんこんにちは。生活相談員の林島です。

ご挨拶が遅くなりました、
新年、明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いいたします。

皆様は、年末年始をどのようにお過ごしでしたか?
美味しいものは沢山召し上がられましたか?
ご家族や大切な人とゆっくり過ごせましたか?

年末年始は来客があったり、年越しそばにおせち料理にお酒、夜更しと生活のリズムが崩れがちです。

突然ですが、最近血圧は高くないですか?

ドキッ!とされた方もいらっしゃるかも知れませんね。
実は冬になると血圧に関するお問い合わせが増える傾向にあります。
特にお正月明けは実際に血圧が高く出る方も多く、お困りの方も多いようです。

そこで今回の健康の杜ブログでは、「血圧」についてお話をさせて頂きたいと思います!

血圧とは?

血圧とは、心臓が血液を動脈に送り出すときの圧力の事で、常に変動しています。
変動は大きく分けて次のような要因によって起こります。

1日の変動・・・

血圧は朝、起床時に大きく上がり、昼食時にピークに達します。
夕方以降少しずつ低下し、睡眠時は最も低い状態で安定します。

日常的な行動・・・

運動時はもちろん、食事や飲酒、入浴、トイレなど日常的な行動でも血圧が上がります。
喫煙、ストレス、喜怒哀楽などの興奮状態でも上がります。

環境・・・

寒暖の差が大きい(温度差10度以上)のときや季節の変わり目、冬の寒さによるストレスなどで血圧は上がります。
冬のお風呂場など、冬場は体温を逃さないよう血管が収縮しやすいため、急激に血圧が上昇することもあります。

血圧の変動幅は、通常10~30mmHgです。
しかし、血圧の高い人や高齢者ほど、血管の弾力性がなく、血圧の上昇が起こりやすい傾向にあるので、十分な注意が必要です。

林島

血圧が高くなると?

血圧が通常より高い状態が続くことを高血圧と言います。

血管をホースで例えるならば、通常の血圧が自然にホースから水が出ている状態とすると、高血圧はホースをぐっと握って勢いよく水が出ている状態と言えます。
高めの血圧が血管に負担がかかることがお分かりいただけるでしょう。

年齢と共に血管の老化が進むと、血管の弾力がなくなり血圧は上がりやすくなります。
高めの血圧を放置すると血管の老化に拍車をかけ、動脈硬化などを招く原因になります。

40歳を過ぎたら血圧が上がらないようにコントロールし、血管の若さを保つセルフケアを始めましょう。

血圧の分類

「収縮期血圧」と「拡張期血圧」

血圧を血圧計で測ると、2種類の数字が表示されるのはご存知でしょうか?

数字の大きい方(上の血圧・最高血圧)は心臓が収縮した時の血圧(収縮期血圧)で、数字の小さい方(下の血圧・最低血圧)は心臓が膨らんだ時の血圧(拡張期血圧)です。
心臓が収縮した時に動脈に圧力がかかるため血圧の数字が大きくなり、心臓が拡張した時には動脈は元に戻るので血圧の数字は小さくなります。

「診察室血圧」と「家庭血圧」

血圧は、測る状況や場所などによって変わりやすいため、診察室で測る場合の基準となる「診察室血圧」と、家庭で日々測る場合の基準となる「家庭血圧」の2つの基準が設けられています。

診察室血圧については、正常血圧は収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満とされ、高血圧は収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上で診断されます。(高血圧治療ガイドライン2019)

高血圧は、心臓や血管など循環器にかかわる病気が発症する可能性が高まっている状態ですが、年齢が若かったり、高血圧以外に病気と診断されていない場合は、高血圧と診断される数値でも低リスクと判断される場合もあります。

しかし、生活習慣病や循環器等に疾患があると、高血圧を下回る高値血圧(診察室血圧で収縮期血圧130~139mmHgまたは拡張期血圧80~89mmHg)でも高リスクと判定されます。

高血圧と診断されない数値だから、と、安心するのは危険です。
正常血圧の方は、血圧が上がらないような生活の維持を、正常血圧を超えてしまったら、生活習慣を見直し、血圧を下げる取り組みを始めましょう。

林島

血圧が上がる原因は・・・?

「遺伝的要因」と「環境要因」

高血圧の原因には遺伝的要因と環境要因があります。
遺伝的要因とは生まれつきの体質です。
つまり、両親や兄弟・姉妹に高血圧があれば自分も高血圧になりやすいのです。

環境要因とは、食塩のとり過ぎ、肥満、運動不足、ストレス、大量飲酒、喫煙などの生活習慣です。
遺伝的要因は自分では変えられませんが、環境要因は自分で変えられます。
生活習慣を改めることが高血圧の予防や改善につながるのです。

食塩でなぜ血圧が上がる?

食塩をとり過ぎると、なぜ血圧が上がるのでしょう。

私たちの体には体内の塩分の濃度を一定に保つ働きがあります。そのため、食塩をとり過ぎて体内に塩分が増えると、体内の水分も増えます。その結果、血液の量が増えることになります。

ただし通常は、余分な塩分と水分は腎臓から排せつされ、血液の量は正常に戻ります。
ところが、腎臓の働きが不十分で排せつが追いつかなくなると、血液の量が増えたままになり、血圧が上がります。また、増えた血液をがんばって排せつしようとするため、ますます血圧が上がってしまうのです。

食塩感受性

食塩によって血圧が上がりやすいことを「食塩感受性が高い」と言います。

実は日本人は白人に比べて食塩感受性が高いことがわかっています。
しかも日本人は食塩の摂取量が多いため、特に血圧が上がりやすいと言えます。
また、食塩感受性は肥満・糖尿病・加齢などによっても高くなるため、注意が必要です。

肥満でなぜ血圧が上がる?

肥満によって、なぜ血圧が上がるのでしょう。

血圧は自律神経やホルモンによって適切に調節されています。
ところが肥満があると、お腹にたまった脂肪細胞から様々な物質が分泌され、それが自律神経やホルモンの働きを乱してしまいます。
その結果、血管が必要以上に収縮したり、塩分が必要以上に体内にたまったりして、血圧が上がってしまうのです。
また、肥満の人は食べ過ぎることが多く、それが食塩のとり過ぎにつながって、いっそう血圧が上がりやすいと考えられます。

運動不足・ストレス・大量飲酒・喫煙と血圧の関係

運動は余分な塩分を排せつする働きを高めますが、運動不足だと、それが不十分になり血圧が上がってしまいます。

ストレスによって緊張や不安を感じると、血管が収縮して血圧が上がります。
アルコールは、飲んだ直後には血管が広がって血圧が下がりますが、アルコールがさめた翌朝などに血圧が上がります。
また、大量に飲む人は長年のうちに血圧が高くなってきます。
たばこは1本吸うたびに血圧の上昇が15分程度続くとされています。喫煙は脳卒中や心筋梗塞の直接のリスクでもあり、禁煙がすすめられます。

加齢も高血圧の原因

さらに、高血圧の最大の原因とも言えるのが加齢です。

なぜ加齢によって血圧が上がるのでしょう。

若い時期には血管はしなやかなので、勢いよく流れてくる血液に対し血管の壁がクッションになり、血圧は上がりにくいのです。
ところが、加齢とともに血管の壁はしなやかさを失って硬くなります。
血管の壁が硬ければ、血液はそのまま勢いよくぶつかり血圧は高くなります。
ちょうどホースが古くなって硬くなり膨らまなくなったようなものです。

二次性高血圧

高血圧の大半は、ここまでに挙げた遺伝的要因、環境要因、加齢が重なって起こります。
しかしそれとは別に、ほかの病気が原因で起こる高血圧もあり「二次性高血圧」と呼ばれています。
二次性高血圧の原因には、原発性アルドステロン症睡眠時無呼吸症候群、さまざまな腎臓病などがあります。

原発性アルドステロン症は、副腎から分泌されて血圧を上げるアルドステロンというホルモンが、異常に多く分泌される病気です。
重症の高血圧になりやすく、脳卒中や心筋梗塞のリスクも特に高まります。
高血圧の患者さんの1割程度は二次性高血圧だと言われています。
特に、薬を3種類以上使っても血圧が十分に下がらない場合は、二次性高血圧が疑われます。
高血圧に詳しい医師に相談することをおすすめします。

以上のように、様々な理由で血圧は日々変動し、ちょっとしたきっかけで血圧が上がってしまったり、そのまま「高血圧症」になってしまう可能性もあります。

生活習慣や日々の食事などに注意しながら過ごすのはもちろん、日常的な血圧の測定や健康診断・病院への定期受診など、少しでも不安に思った時は病院に相談してみて下さい!

 

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