脳の異常!身体に様々な障害が出てしまう病気「パーキンソン病」
皆様こんにちわ!!!
機能訓練指導員の後藤です!!!
4月になりだんだん気温も上がり、札幌の大雪もほとんど溶けて無くなってきました。
新年度に入ったことで新たな生活が始まる方も多いかと思います。
健康の杜でも4月から気持ちを切り替えてデイサービスへ通いたい!
という方を多く耳にします。
「パーキンソン病」
皆様は聞いたことがあるでしょうか?
50歳を超えてから発症するケースが多く、
身体に様々な障害を与えてしまう病気です。
そこで!!!
今回はパーキンソン病についてのお話をしていきたいと思います。
パーキンソン病の症状、診断、治療って?
パーキンソン病は早期からの診断・治療で大きな障害がなく生活することができます。
パーキンソン病はどんな病気?
パーキンソン病とは、脳の異常により身体の動きに障害が現れる病気です。
現在、日本には約20万人の患者さんがいるといわれています。
主に高齢者に多くみられる病気ですが、若い人でも発症することがあります。
パーキンソン病の代表的な症状
『動作が遅い・少ない・小さい』
→歩く速度が遅くなり、歩幅も狭くなります。腕の振りも小さくなります。
『手足が震える(振戦)』
→安静にしている時に手や足に細かな震えが生じます。
『筋固縮』
→患者さんの腕や足を動かそうとすると、関節がカクカクするような抵抗が感じられます。
『バランスがとれない(姿勢反射障害)』
→重心がぐらついた時に姿勢を立て直すことができず、そのまま倒れてしまいます。主に進行期に出現します。
パーキンソン病は何年もかけてゆっくりと進行するのが特徴です。
以前は、「パーキンソン病を発症すると、10年後には寝たきりになる」と言われていました。
しかし、現在は効果的な治療薬もあるため、発症から長い年数にわたりよい状態を保つことができます。
それだけに、早い段階からの治療が大切になってきます。
なぜ、パーキンソン病になるの?
原因は、脳内のドパミン神経細胞の減少です。
私たちが体を動かそうとすると、脳の「大脳皮質」から全身の筋肉に運動の指令が伝わります。
この時、私たちの意図どおりに体が動くように運動の調節を指令しているのが神経伝達物質の「ドパミン」です。
ドパミンは、脳の奥の「黒質」にある「ドパミン神経」でつくられています。
パーキンソン病になると、このドパミン神経が減少し、ドパミンが十分につくられなくなります。
その結果、運動の調節がうまくいかなくなり、体の動きに障害が現れます。
〜身体を動かす時の脳の働き〜
パーキンソン病では、黒質のドパミン神経の減少に加え、他の中枢神経や自律神経もダメージを受けます。
これにより、手足の震えなどの代表的な症状に加え、精神症状や自律神経の障害があらわれることもあります。
精神症状では、「抑うつ」や「幻覚」を伴う場合があります。 また、高齢で重度の患者さんでは、「認知症」を合併することもあります。
自律神経障害では、最も多いのは「便秘」で、患者さんの8割程度にみられます。
今回は、「パーキンソン病」についてお話させていただきました。
皆様も少しでも身体に異変があった際は、すぐに病院で検査を受けてください。
以上、後藤でした!!!
後藤
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